発酵の自然リズムに合わせたスローライフのすゝめ

思想

発酵食品は、現代の忙しさや効率を重視するライフスタイルとは対照的に、時間をかけてゆっくりと進むプロセスです。

ぼくは手作り味噌を作っていますが、この発酵のゆっくりとした進行を体感することで、日々の生活に心のゆとりを取り戻すことができると、たまに思うことがあります。

この記事では、味噌の発酵過程を紹介しながら、発酵から学ぶスローライフについて考えてみたいと思います。

味噌の作り方・発酵時間

味噌作りはシンプルな材料から始まります。大豆、塩、麹という三つの材料を使い、じっくりと時間をかけて発酵させることで独特の深い風味を生み出します。味噌の作り方は以下のように進みます:

  1. 大豆を一晩水に浸け、柔らかく煮ます。
  2. 煮た大豆をつぶして、麹と塩を混ぜ合わせます。
  3. これを清潔な容器に詰め、密閉します。
  4. その後、数か月から1年ほど発酵させます。
蒸した大豆
塩と麹
テキトーにジップロックで潰して混ぜたものを保存

発酵には数ヶ月から1年という長い時間がかかりますが、その間に麹菌がゆっくりと働き、大豆を分解してうまみ成分を引き出します。味噌作りは、手をかける瞬間は少ないものの、微生物が自然のリズムで働くことを見守る、ゆっくりとした過程です。

発酵と心のゆとり

発酵食品の魅力は、そのゆったりとした時間の流れにあります。

現代社会では、物事をすぐに終わらせ、結果を急ぐ傾向があります。しかし、発酵はそうではありません。味噌の発酵過程を見守ることは、「結果を急がず、プロセスそのものを楽しむ」という生き方の象徴です。

発酵は自然のリズムに従い、焦らずじっくり進むプロセスです。

このペースに合わせて、自分自身の生活にも心のゆとりを取り戻すことができるんじゃないのかなーと思っています。

何事もすぐに結果を求めるのではなく、発酵のようにゆっくりと変化を楽しむことが、現代の忙しさから解放されるカギかもしれません。

資源の消費と持続可能性

また、現代の消費文化は、速さと大量生産を追求し、その結果として多くの資源が短期間で消費されています。

これに対して、発酵は自然のエネルギーを利用した効率的で持続可能なプロセスです。加熱によってすぐに変化を起こす調理法と異なり、発酵は微生物の力を借りて時間をかけて食材を変化させます。

発酵食品は長期保存が可能であり、食材の無駄を減らし、資源をより持続的に利用することに繋がります。私たちがスローライフを実践することで、資源の消費を抑え、持続可能な生活を目指すことができるのです!

発酵を通じた自然・季節とのつながり

さらにいうと、発酵は、自然のリズムと深く結びついています。

例えば、発酵は気温や湿度によって進行速度が変わるため、四季折々の変化に応じてその様子を楽しむことができます。

冬は発酵がゆっくり進み、夏は活発に進むなど、季節の変化を感じながら自然と共に生きる感覚を得られるのが発酵食品作りの魅力です。

発酵は、私たちが自然と調和した生活を送るヒントを与えてくれます。急がず、焦らず、自然のリズムに身を委ねることで、日常の中にある豊かさに気づくことができるのです。

終わりに

発酵のゆったりとしたプロセスを通じて、私はスローライフの大切さを改めて感じました。物事を早く終わらせることだけが目的ではなく、発酵のように変化を楽しみ、自然のリズムに合わせて生きることが、心のゆとりと持続可能な生活に繋がるのだと思います。

手作りの発酵食品作りは、そのプロセス自体が私たちに大切な教訓を与えてくれるものじゃないんでしょうか。

ゆっくり〜と変化を見守り、結果だけでなくその過程を楽しむことを、ぜひ日々の生活に取り入れてみてくださいな!

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