こんにちは!すぎたです。
今回はぼくが参加している東京都青梅市での、森林保全ボランティアについてお話しします。
なんだかんだやっていて、一年が経過してしまいました。いやはや、早いもんだなー。
最初にボランティアに参加したきっかけ
自然が好き!ということはまぁ大前提として。。
まず最初に、正直に言うとぼくは寂しかったのです。
仕事はwebエンジニアでフルリモートワークであるぼくは普段、家に籠る生活をしています。
自分は孤独に強い性格だと思っていましたが、いくら孤独に強かろうが人は1人では生きていけません。
家に引きこもっていると色々考えすぎてしまうし、人間生活としてのバランスが崩れているなーという実感はいまだに感じています。
それを少しでも解消するためにこのようなブログも始めたのですが、それは普段から感じており、それを機に一年前に始めました。
それに一箇所にいるのは苦手だし、それが東京ともなると自然を渇望するようにもなります。
作業場としては青梅なのですが、以前ご近所の埼玉県飯能市に住んでいたこともあって、とても馴染みはあったのも大きいです。
作業内容
作業内容は日によって様々ですが、主には都が管理している森林において以下の作業を行います。
- 笹などの下草刈り
- いらない木の間伐
- 里山へGo!でイベントの実施
笹などの下草刈り
笹などは後述する、その森林において保全、成長させたい木が成長するために邪魔となってしまうことが多いです。
これは、笹のその強大な生命力によって土の栄養や日照権を大量に消費、占領してしまうからです。
そのようなバランスの崩れを取り戻すために、申し訳ないけど笹さんなどの低めのアオキなどの草木をバサっと切ります。
切る時は剪定バサミを主に使います。
すまん、笹や小さい草木たちよ。。
いらない木の間伐
実際、その地域で育てたい木としては松やブナ系の木、コアジサイなどが挙げられています。
これらの育てたい、保全したい木は都によって決定されます。
その地域によって保全したい木の種類はフツーに変わると思います。
そして、それらの木がちゃんと大きくなれるように、下草だけではなく大きめの木を切ることもあります。
具体的にはシラカシなどのカシ系、檜、杉などが挙げられます。
これらはノコギリやチェンソーを使って切り落とし、細かく刻んで土に帰します。
里山へGo!でイベントの実施
みなさんは里山へGo!って知ってますか?
都がやっている子連れなどの家族向けのイベントプラットフォームです。
イベントは各社で行われており、田植え体験や森林観察などがあります。
そして、うちの団体でも里山へGo!のプログラムが存在しています。
イベントの日には子連れの家族やそれ以外の興味を持ってくれた方達を招待して、森林保全体験や、木材や竹細工作りを楽しんでもらいます。
興味があったら、ぜひ!かなり盛り上がりますよ。
一年も続けられた理由
まず言っておくと、森林保全ボランティアは実際、日によってはかなりハードワークな時もあります。
チェンソーのような機材もその場では限られているので「剪定バサミ」と「ノコギリ」のような道具で作業を行います。
しかしながら、そんなハードワークでも得られるものの方が圧倒的に大きいです。得られたものとしては後述します。
肝心の続けられた理由としては、やはり他のボランティアメンバーのみんなが優しく受け入れてくれたことです。
みなさんご年配なのですが、ぼくみたいな若い年代の人が来ても本当に丁寧に教えてくれます。
そして、かといってすごく世話を焼かれるというわけでもないのがとてもよいです。
作業中は黙々と別で草刈りやノコギリで間伐作業することも普通です。
ワイワイ話をするのはお昼休みや、始業、作業後の電車の中でぐらいでしょうか。
でも、それぐらいが自分にとってはちょうどよいです。
始めた後に変わったこと、学んだこと
最初はなんとなーく、「自然に触れられて交流もできて楽しい!」ぐらいの感覚でいました。
しかし、やっていくうちにいろいろなことを感じとりました。
森林(人工林)をお手入れする責任感
森林は原生林でない限り、人間がちゃんと「手入れ」をする必要がある。
日本という国レベルで見れば、人工林、森林は庭であり、庭をちゃんとお手入れするのはフツーのことだと思うのです。
これは養老孟司先生の「庭は手入れをするもんだ」でも触れられています。
実際、自分の部屋や庭を掃除するようにマインドを変えてやるように変えたら、作業がどんどん楽しくなった。
なんというか、公共の場所ではあるけれども、自分の所有物として責任やオーナーシップのようなものを感じられるようになってきました。
部屋でもペットでもそうだけど、「手入れ」する思想というのは人間にとってとても大切なものだと実感させてくれた、一つのものです。
頭でっかちにならず、体で理解する。フィールドワークする
そしてもう一つ、頭でっかちにならず、自分で体を動かして作業を覚えることの大切さを知りました。
普段は頭で考えてそれで終わり!ということが多いですが、正直、なにかを実践して、作り出してやらないと物事はそんなに意味はないと思っています。
だいたい頭で、机上だけで考えていたモデルはフィールドワークで実施すると破綻するケースの方が多いです。
実際、ベテランのご年配のボランティアメンバーはマジですごいです。
軽やかにチェンソーを使ったりでっかいノコギリを使って木を切り倒します。
実際、力学的に考えると本当に効率の良い木の倒し方を感覚で理解していると言った感じでしょうか?
野球でもそんな教え方する監督いましたよね。そう、長嶋監督!
言語では体系化、モデル化できていなくても、人間は感覚で物事をもっと理解するべきだと思うのです。
もちろん言語化自体はすごい大事ですが、現代人は言語に頼りすぎていていると思っています。
これは老荘思想の道教での「道」と呼ばれるものや、仏教の禅宗の「実践」とも大きく繋がっていると思います。
自分にとって、例えるとしたらどんなところか?と考えた
自分にないものを補給してくれるサプリメントみたいなものだと思います。
人間関係、自然、フィールドワーク的な実作業。普段は得られないものを無料で得られます。
しかも、それにプラスして「世の中に対していいことをしてる自分!」という感情を持てるなんて、本当に素晴らしくないですか?
人類、みんな森林保全ボランティアやれば簡単にハッピーになれるのになぁ、なんて思う時もあります笑
最後に
杉並環境ネットワークで当ボランティアはメンバーを募集してます。(勝手に宣伝)
みんな、よかったら遊びに来てね!(体験みたいに一度の参加でもOK!)