こんにちは!
今年の7月ごろ、富士の青木ヶ原樹海に行った際のお話をしようと思います。
樹海というと、多くの人は不気味とか、怖いイメージを持っているかもしれません。
しかしながら、すごい良いところだったので、その良さを少しでも共有できたらなと思い書くことにしました。
ガイドをしていただいたのは、FUJI HATの服部さん!
めっちゃエネルギッシュな方で、とても親切に対応してくれました。
また、ツアーはいくつかあるのですが、今回は大学の頃の友人たちと「生命の森 青木ヶ原樹海・氷の洞窟探検ツアー」に参加しました。
服部さんについてや樹海ガイドツアーの内容はぶっちゃけ、こちらの記事を読んだ方が良いです笑
合わせてお読みください。
新宿バスタから樹海にバスで向かったのですが、行きの際に渋滞に巻き込まれ、1時間ほどの大遅刻。。
そんな状態で、もうキャンセルしかないな。。と思っていたのですが、バスの中でメール連絡をしたら即返信があり、予定していた時間帯を調整していただけました。
返信を待つ間は「もはや何しに我々は樹海に行くんだ。。」という気分でしたが、快く受け入れてくださり、本当に感謝でしかないです。
服部さん、ありがとう!
今回は、教えていただいたことをいくつかにまとめたので、上の記事と合わせて暇があったら読んでみてください。
青木ヶ原樹海は普通の森と全然違う
樹海に案内していただいて、まず驚くのがよくよくみてみると普通の森林とは大きく異なる部分が多いことです。
大木がない!
第一に特徴として、青木ヶ原樹海では大木は生えることができません。
これは地面がほとんど固まった溶岩に覆われていて、フカフカの土がほとんど積もっていないからです。
根を張る空間がないと十分に栄養も水も摂取することができず、ちゃんと育たずに木が生命をまっとうしてしまうようです。
なんだか神秘的だなー。
根っこが浮き彫りになっている!
これも上述した通り、フカフカの土がないためですね。
これのせいでガイドの服部さんは、少し不気味な雰囲気を樹海が醸し出している、と言っていました。
個人的には昔ハリーポッターやロードオブザリングで見た、ユニコーンなどのモンスターが住んでいる森を思い出しました。
ファンタジー映画の撮影とか、そのうち樹海でもやったりして。
木々や苔同士での助け合い
このように、青木ヶ原樹海の植物は、普通の森と比べてかなり過酷な環境下で生きています。
根っこが浮き彫りになったりと大変そうですが、その代わり植物がみんなで助け合っていて生きているようです。
お水を苔からもらう
たとえば、水分をどう補給するのかというと、苔から水分をもらっていたりします。苔は保湿性が高く、水分をたくさん吸収することができます。
苔自体は硬い岩盤にも張り付いて生きることができるので、苔が土のような役割を果たしているのですね。
栄養に関して
木々の栄養は倒れてしまった木々から引き継いでもらうことが多いようです。
これは「倒木更新」と呼ばれで、太い木はあまり存在せず、倒れた木を支え、または栄養としてまた新たな木が生まれる。
土がないからこそ、あるものでなんとかするブリコラージュの精神が見えます。
浅い根からくる不安定性に関して
根っこが浅いと、もちろん木々はめちゃくちゃ不安定になります。
自分の重量を支えることができず、すぐバランスを崩して木々は倒れてしまいます。
しかしながらそれすらも木々は協力して、なんとかしようとします。
そのため、森をよくみてみるとお互いに倒れかかった木をよく見かけました。なんだか家族みたいでした。
地形が凸凹してて、山頂(登る方向)がわからないから迷う
溶岩が固まった地盤になっており、動的に流れているその場所によって固まるタイミングも様々です。
そのため、ある箇所ではボコっと盛り上がって溶岩が固まって小さい丘になっていたり、一方では窪みのようになっています。
そのため、実際は富士山の山頂の方に登っているのだけど、窪みに向かって歩くような場面も多々あります。
しかも空は木々で覆われているため、山頂がどこにあるのかもわからない!という地形。
そりゃあ迷うよなぁ〜と言った感じでした。
でも、こういった地形も他ではあまり見られないので、やはり面白いなとも思います。
樹海の都市伝説の嘘
自殺者は日本全体のスポットと比較すると、別に多くはない
まず有名なのが、「青木ヶ原樹海は自殺者が多い!」って話ですね。
少なからず自殺者はいるそうですが、おそらくそれよりも自殺者は多いのは、なんだかんだ言って、都会の駅のホームです。
樹海で幽霊が出る!とか考えるなら、駅のホームにも幽霊がうじゃうじゃいることになりますよね。
なので、そんなビビらなくていいと思います。
が、もちろん自殺者は駅なんかを除けば多いみたいで、山梨県ではその負のイメージを払拭するためにドローンで監視したりと、頑張っているみたいです!
負のイメージ、なくなるといいな。。
コンパス(方位磁石)が狂うことはほぼない
樹海ではよく「磁石が狂うから迷う!そして死ぬ!」と言ったことがよく言われています。
が、実際はそんなことはほぼないと教わりました。
溶岩から生まれた鉄鉱石の一部にはもちろん磁力を強く持つものもありますが、そのような特定の石の上でもない限り、ちゃんとコンパスは南北を示します。
また、固まった溶岩がどれぐらい磁力を帯びるのかを決定づけるのは、その場の気温などによってどの程度急速に固まったかに依存しているそうです。ほえ〜。
iPhoneすげえ!
また、iPhoneのアプリに入っている方位磁石のアプリですと、このような磁力すら問題にならないそうです。
実際、時期を帯びた石の上においてもきちんと正しく南北を示してくれました。
これは、iPhoneが内部の磁気だけではなく、GPSでの補正も行っているからとのことでした(調べてないので本当のことかは分かりません。)
もしiPhoneのコンパスアプリが狂った場合は、キャリブレーションという方法があるみたいなので、それも試してみてください!
樹海から感じたこと
まとめです。
生命の適応能力のたくましさ
人間に限らず、生命はその環境に順応するものなんだなーと改めて感じました。
普段生きている環境だと、あまり自然がいかにして多様性をもちながら生きているかを感じられる場面は少ないです。
それを東京から数時間かければ見ることができ、さらに感じとり学べる空間があるというのは、とても恵まれているなーと感じました。
樹海は怖くない!
上述した通り、樹海は生命に溢れる空間であり、怖い場所ではないと思います。
皆さんもぜひ、樹海ツアーに参加してみてください!楽しいよ!